知識を付ける行動

【社会人1年目でもわかる】源泉徴収票の見方をFPがわかりやすく解説!

こんにちは。ファイナンシャルプランナーのTABO(@tabosuuuu)です。

年末になり、会社から「源泉徴収票」をもらった人が多いと思います。

みなさん、源泉徴収票の見方って知っていますか?

私は社会人1年目で初めて源泉徴収票を見たときに、何がなんだかわからず、

SU

きっといつかわかるようになるだろー

とそっと引き出しにしまったことを覚えています。

しかし、社会人10年目になってもわかるようにはなりませんでした

特に、社会人歴の浅い人にお伝えしたいのですが、源泉徴収票の見方など、税金やお金のことは誰も教えてくれません

そのため、自ら知ろうとしなければ、社会人何年目になろうと源泉徴収票の見方がわかるようになる日が来ることはありません。

別に源泉徴収票の見方を知らなくても生活していくことはできます。

しかし、お金のために働かなくて良い生活を送るためには税金のコントロールが必須です。

源泉徴収票の見方を知ったところですぐにコントロールができるわけではないかもしれませんが、源泉徴収票の見方すら知らなければ何をコントロールすれば良いかもわかりません

まずは源泉徴収票の見方を知ることから始めませんか。

源泉徴収票とは

源泉徴収票とは、「1年間にもらった給与(=年収)」と「1年間に徴収された所得税」を証明するための法定調書です。

以下は源泉徴収票のサンプルの抜粋です。

参考:源泉徴収票(Wikipedia)

実際にあなたが受け取る源泉徴収票には色々な数字が入っていると思いますが、何が何だかわかりませんよね。

源泉徴収票の見方

実際にあなたが会社より受け取った源泉徴収票と比較しながら見ていただきたいのですが、1番注目すべきは、赤枠で囲った「源泉徴収税額」です。

青枠で囲った「支払い金額」(=年収)に対して発生した「所得税」の金額を源泉徴収票は示しているのですが、項目が多すぎてどうやって見れば良いかわかりませんよね。

「源泉徴収税額」は、1年間(1月〜12月)のあなたの年収に対する所得税の金額です。

これまでにTABOブログでは年末調整と所得税の関係を知ろうの記事にて、「給与収入」(額面の年収)から「徴収される所得税」を算出するまでの流れをご説明しています。

  • 給与収入 ー 給与所得控除 = 給与所得
  • 給与所得  所得控除 = 課税所得
  • 課税所得 × 所得税率 = 基準所得税
  • 基準所得税 × 2.1% = 復興特別所得税
  • 基準所得税 + 復興特別所得税 = 徴収される所得税

この流れの意味がわからない人は、年末調整と所得税の関係を知ろうをご覧ください。社会人1年目でもわかる内容になっていると思います。

上記の流れで説明した用語と、源泉徴収票の用語が異なるためわかりづらいのですが、色分けしながら説明しますので付いてきてください。

参考:源泉徴収票(Wikipedia)

青枠で囲った「支払い金額」は、流れの式の「給与収入」のことです。つまり「年収」です。

支払い金額 = 給与収入 = 年収

緑枠で囲った「給与所得控除後の金額(調整控除後)」は、流れの式の「給与所得」のことです。

給与所得控除後の金額 = 給与所得

紫枠(上部)で囲った「所得控除の額の合計額」は、流れの式の「所得控除」のことであり、「所得控除」は紫枠(下部)で囲った金額の合計額です。

所得控除の額の合計額 = 所得控除

源泉徴収票には「支払い金額」「給与所得控除後の金額」「所得控除の額の合計額」までしか記載がない状態で、次に「源泉徴収税額」が出てくるので、所得税は「課税所得」に「所得税率」をかけて算出されるという一番大切なところがわかりづらくなっています。

そのため、源泉徴収票からは見えませんが、「給与所得控除後の金額」から「所得控除の額の合計額」を引くことで、「課税所得」が算出されており、その「課税所得」に応じ以下の税率をかけることで「基準所得税」が算出されています。

課税所得額税率控除額
194万9,000円まで5%0円
195万円 〜 329万9,000円まで10%9万7,500円
330万円 〜 694万9,000円まで20%42万7,500円
695万円 〜 899万9,000円まで23%63万6,000円
900万円 〜 1,799万9,000円まで33%153万6,000円
1,800万円 〜 3,999万9,000円まで40%279万6,000円
4,000万円 〜45%479万6,000円

そして、「基準所得税」に「復興特別所得税」が加えられた金額が、源泉徴収票の「源泉徴収税額」として記載されています。

おわりに

今回の記事では源泉徴収票の見方をご説明しました。

冒頭でも書きましたが、源泉徴収票の見方などのお金のことは、自ら知ろうとしなければわかるようになる日が来ることはありません。

先日、会社の勉強会にて源泉徴収票の見方を説明してきたのですが、社会人歴20年目を超える人でもほとんどの人が源泉徴収票の見方をわかっていなかったので、「知ろうとしなければお金のことがわかるようになる日は来ない」ということを改めて実感しました。

また同時に、丁寧に説明することで、「今年の新入社員であっても源泉徴収票の見方を理解できる」ということも実感しました。

税金をコントロールするためにも、まずは仕組みを知ることから始めてみませんか。

これからも「お金のために働かない自由な人生」に向かって行動していきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた。